THUNDER LESSON !

【六本木歌舞伎 座頭市】平成29年8月公演 〜Part2〜

Part1に引き続き、「六本木歌舞伎 座頭市」における歌舞伎の要素をご紹介。ご観劇予定のお客さまはもちろん、それ以外の皆さまもぜひご一読ください!

 

黒衣(くろご)
全身黒の衣装に身を包み、小道具を渡したり片づけたりと、俳優をサポートするのが黒衣です。歌舞伎では黒は見えないという約束事があるため、舞台では黒衣も見えていないということになります。見えない設定の黒衣にあえて注目してみるのも面白いかもしれませんね。

 

差し金(さしがね)
小道具を動かす棒のことです。今日でも、陰で何かを操る人がいるときに「これは多分あの男の差し金だ」などと言うことがありますが、歌舞伎で使うこの棒が語源となっています。
今回は、薪割りのシーンで差し金が使われています。差し金ならではの「お笑いポイント」があるかも?・・・それは観てのお楽しみです。


(「差し金」を操る「黒衣」)

 

早替り(はやがわり)
一人の俳優が同じ場面で複数の役を演じ分けることです。一瞬にして衣装や鬘(かつら)を変えて登場する鮮やかな早替りは、舞台袖などに控えるスタッフとの見事な連携プレー。
本作品では、歌舞伎初挑戦の寺島しのぶさんが、「薄霧太夫」と盲目の少女「おすず」の二役を勤めます。見た目の違いだけでなく、役柄の年齢や性格などの演じ分けも大きな見どころです。

 

見得(みえ)
重要な場面や登場人物の気持ちが高ぶったとき、お客さまの注目を集めるために、静止してポーズを決める演技のことです。テレビや映画で被写体を大きく写す「クローズアップ」の手法と似ていますね。
成田屋のお家芸「歌舞伎十八番」の演目の中には、“不動の見得” “石投げの見得”などの名前が付けられた特徴的な見得もあります。本作品でも、海老蔵演じる座頭市の見得を通して、内面から溢れ出るエネルギーを感じ取ってください!


(勧進帳「弁慶」不動の見得)



(勧進帳「弁慶」石投げの見得)

 

いかがでしたか?
「六本木歌舞伎 座頭市」は、歌舞伎の知識がなくても十分に楽しんでいただける舞台となっておりますが、劇中に盛り込まれた歌舞伎の要素を発見することで、また違った面白さが見えてくると思います。