THUNDER LESSON !

【星合世十三團 成田千本桜】令和元年7月 歌舞伎座(夜の部)

通し狂言
星合世十三團 成田千本桜
(ほしあわせじゅうさんだん なりたせんぼんざくら)


■義経千本桜と星合世十三團

歌舞伎の名作の一つに「義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)」という作品があります。これは、源平の合戦が終わった頃のお話で、以下の二つが軸となり、互いに交差してストーリーが展開してゆきます。

 

◯ 源義経は、兄から命を狙われ、逃避行の旅を続けている。
◯ 源氏に滅ぼされたはずの平家の侍、「平知盛(たいらのとももり)」「平維盛(たいらのこれもり)」「平教経(たいらののりつね)」の三人が、実は生きていて、恨みを晴らそうと源氏を狙っている。

 

「義経千本桜」は、11段から成る長い作品で、一日で全てを上演することは困難なため、通常は物語の一部だけを抜き出して上演します。
この「義経千本桜」をベースに作られたのが「星合世十三團」。千本桜の世界を、普段はご覧になれない全幕通しの形でお楽しみいただきます!

 

本作品では、海老蔵が全13役を早替わりで勤めます。中でも「狐忠信(きつねただのぶ)」「平知盛」「いがみの権太(ごんた)」の三役は、古くから数々の歌舞伎俳優が演じてきた古典の大役です。

 


歌舞伎美人「予告動画」

 

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▼豆知識

・ケレン(外連)
本作品でも用いられている早替わりや宙乗りなど、観客をアッと驚かせる演出を、ケレンと呼びます。これらは、江戸時代から受け継がれる伝統的な演出。歌舞伎は古くから、エンタテイメント性溢れる演劇だったのですね。
早替わりは、衣裳や化粧だけでなく、その役の心までも素早く変える必要があり、俳優の腕の見せどころです。
間違えやすいのが「宙乗り」と「宙吊り」。宙乗りは、宙に浮いた状態で演技をすること。宙吊りは単に吊られていること。歌舞伎ではもちろん前者が正解です。


平成26年 [2014] 年8月 ABKAI『義経千本桜』狐忠信の宙乗り(撮影・篠山紀信)
 

◇ 昼の部『素襖落』のレッスンを読む

◇ 昼の部『外郎売』のレッスンを読む

 

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